性格も個性も無自覚の考えに囚われた私の顕れでしかない。
- 古澤 慎之介
- 2024年1月15日
- 読了時間: 6分
更新日:2024年1月31日
「私は人見知りな性格で」「私は緊張しやすい性格で」「私は短気でキレやすくて」「NOと言えない性格で」「私は優しすぎて人の意見を全部飲んでしまう」等々、自身の性格に悩んでいる人は少なくありません。
私自身も自覚する以前は、人の気持ちを汲みすぎては仕事を請け負いすぎて消耗することもありましたし、初対面の方が多い大人数の会合では緊張して硬くなってしまうこともありました。自分が損をしてでも問題が収まるならと、全部背負い込むなんてこともよくしていたように思います。それが自分の性格だから仕方ないと半ば諦めていました。
諦めつつも、社会人として弊害があるものであれば、それを克服するために、何かしらの考え方を学んでは、それを強引に自分に言い聞かせ、その場その場で対応していました。場面は涼しい顔してやり過ごせたとしても、内側ではだいぶ葛藤していたように思います。
44歳の夏に、自覚と出会い、自身と真正面から本気で向き合ってみると、自身の性格や個性だと信じていたものは、無自覚の考えを握り込んだ私の顕れだとハッキリとわかりました。

性格は自ら起こした考えに囚われて起こる現象。
人前で発表したりする際に緊張する私は、何かよからぬ未来をあれこれと妄想している私の顕れとも言えます。失敗したらどうしよう、うまくできるかな、変に思われないだろうか、等々の考えを"自らが起こし"その自らが起こした考えを見て怯え、硬くなる、頭が真っ白になっていきます。
自ら起こした考えと言いましたが、その自覚がない場合がほとんどであり、だからこそその無自覚の影響をダイレクトに受けてしまいます。
そして、その状態を見て「私は緊張しやすい性格だ」という観念を強めていき、その枠の中で行動が小さくまとまっていきます。歳を重ねるほど、チャレンジできなくなるのも、こういった動きが内側で起こっているからだとも言えます。
NOと言えない性格に悩む人も多いので軽く触れてみます。
NOと言えない時もまた、未来をあれこれ妄想しています。断ったら嫌われるのではないか、嫌われたら仲間はずれにされるのではないか、嫌なやつだと思われるのではないか、と瞬時に妄想し、その自らが起こした無自覚の考えに影響された結果、乗り気でない誘いや、理不尽な要求に対しても「YES」と言ってしまう。
断ったら嫌われるのではないか、嫌われたら仲間はずれにされるのではないか、嫌なやつだと思われるのではないか、と言う考えに影響されているので、相手に対して文句を言うこともほとんどありませんので、相手に都合のいいように使われたりしてしまうことも少なくありません。
そして、相手のためになったからとか、何かと正当化しては、本当はNOと言いたい私を蔑ろにしていきます。
こういった傾向のある人を一般的に「優しい」という肯定的な見方をするのもこの傾向を強めているように思います。NOと言いたいのに、言えないのは、優しいのではなく、優しいを"やっている"のです。だから本人は内側の葛藤に苦しんでしまいます。
短気でキレやすい人も、そういう性格の人なのではなく、これもまた無自覚な考えに影響されているにすぎません。こうあるべき、これが正しいという考えを握れば握るほど、出来事や人との葛藤は起きやすく、イライラし、その衝動が抑えきれずに、爆発しがちです。
また、その自分だけの正しさを否定されることで、自身を蔑ろにされたという考えが起き、相手を否定したり、責め立てたりしてしまう。これも全て内側で自分が起こした考えに影響されているが故です。
キレやすい人も、冷静になったときに「なんであんなことを言ってしまったのだろう」と後悔するケースも少なくありませんが、それは無自覚な考えを握る私の衝動が抑えられない私と、
歳を重ねれば重ねるほど、正しさを握りがちで、歳を重ねるほど頭が硬く、短気を起こしやすくなるのは、そのためです。
このように、私たちが「性格」だと思っているものは、自分が起こした考えに影響された私による顕れでしかないのです。あなたの内側に、無自覚に握り込んだ考えの傾向があるから、それが「性格」のように思えてしまい、それを「私はそういう性格だ」と規定して、その観念を強めていきます。
無自覚の考えから自由になっていく。
何か新しい考え方を採用し、押さえつけようとしても表面的に変化するだけで、内側での葛藤はむしろ強くなり、継続性がありません。そして継続できない私を責めては、また殻に閉じこもることにもなりかねません。
「嫌われてもいいんだ!」とか「怖くない!怖くない!」と言い聞かせたとしても、嫌われたくない私、怖い私はいつまでもそこにいます。そうしている時、嫌われたくない私、怖い私を蔑ろにしています。自覚は、どのような私とも蔑ろにせずに丁寧に向き合っていきます。
無自覚な考えの影響を受ける私をただ知っていく。自覚していくと、性格を変えようと力むことなく、自然と顕れは変わっていきます。
性格は、何かしらの考えに囚われた無自覚の私の顕れにすぎません、自覚を実践し、まっすぐに私と向き合っていくなら、その私を超えようとせずに超えていきます。
性格を変えようとすることなく、顕れが変わっていく。
自身の性格が嫌いで自分を好きになれないという話もよく聞きます。それは性格が嫌いなのではなく、何か考えを握り込んだ無自覚な私の顕れに違和感があるというケースがほとんどです。無理やり性格を変えようとて強引に振る舞ってみても葛藤は多く、続きませんし、定着しません。自覚カウンセラーと共に、自身の「無自覚な私」を自覚していくき、本来の私に戻っていくことで、自然と緩みが生じていきます。
今の生き方や、社会のあり方に違和感がありつつも、それを流していると苦しくなってきます。その違和感こそが示唆でもありますので、その感じている違和感を流さずに、向き合っていきましょう。
とことん、向き合いましょう。
とことん、私を知っていきましょう。
そして、とことん自由でありましょう。
自分自身に向き合うことに卓越した、自覚カウンセラーがあなた自身と向き合うことをとことんサポートしていきます。
●自覚カウンセリング
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