怒りをあるようにする必然と向き合わない限り、何度でも顔を変えてやってくる。
- 古澤 慎之介
- 2024年3月5日
- 読了時間: 4分
いつまでも過去のことで怒っている人はたまにいます。
いわゆる「根に持つ」というやつです。
過去に起きた出来事、
その時に握り込んだ考えを握りしめたまま 今も生きていると、
その考えに影響され続けます。
文字通り、根に、持っているのです。
ぎゅーっと考えを握りしめて、それに囚われているから、いつまでも怒りが湧いてきます。

しかし、過去に起きたことを清算し、その出来事について許そうとしても、
その怒りをあるようにした根っこはいつまでも残り続けます。
赦しというのは、するものではなく、起こるものです。
起きてないのに、赦しても、根に持ったままで、ただその場を流しただけです。
だから、また何かが起きた時に、赦したはずの過去のことを引っ張り出してまた怒るのです。
怒りをあるようにした根っこは、その出来事とは全く関係ありません。
その出来事以前にその怒りが起こる必然が内側にあります。
その必然に触れたからこそ、怒りが湧いてきます。
起こった出来事は単なるトリガーでしかありません。
その必然とは、何かしら握り込んだ考え(戒律、想定、規定、常識等)であり、
多くの場合「無意識」の中に入り込んでいて、
本人ですら、その考えを握っていることに自覚がありません。
内側にその必然がある以上、その必然に触れるトリガーとなる出来事が起こるたびに怒りが湧いてきます。必然は一つではありません。長く生きれば生きるほど、無自覚に握り込む考え(戒律、想定、規定、常識等)は増えていき、人によってはだいぶ短気になっていきます。
それらの必然に囚われている自覚がなく生きていると、
それだけ、事故を起こす確率が増えていくということでもあります。
出来事を毎度対処したり、いちいち根に持たり、葛藤に揉まれたりして生きるよりも、
必然を知り、そこから自由になっていくことですっきりと生きていくことができます。
向き合うことに卓越していくなら、 アンガーマネジメントは過去のものになる。
アンガーマネジメント。怒りのコントロール。
この手のハウツーは、世の中にたくさんあります。
その多くは、怒りという火事が起きてからの対処か、
いかに早く火に気がつき対処するかという火がついた後の対処法ばかりです。
火事が起きてからの対処ではなく、
火事が起こる必然と向き合うなら、
この手の対処法は過去のものにっていきます。
私もアンガーマネジメントの方法はたくさん持っていますし、
以前は企業研修等でも教えていました。
今は全く必要なくなったので倉庫に閉まってあります。
怒りをあるようにする私から自由になっていれば、
わざわざコントロールする必要がありません。
答えはいつも内側にあります。 向き合いましょう。
向き合うことに卓越していく。
無意識・無自覚が故に、感情という反応は自動発動しているように思いますが、
そこに自覚が起こると、自然と考えを握る握力は緩んでいきます。
しかし、無意識を自覚していこうとしてもなかなか難しいのは、
無意識が故に捉えられないからでもあります。
「自覚」を実践していくと、自然と向き合うことが上手くなり、
無意識の領域も徐々に自覚できるようになってきます。
また、自身と向き合うことに卓越した自覚人と共に向き合うことで、
あなたのより深いところでの必然と向き合いやすくなってきます。
いちいち怒ったり、対処したり、葛藤のなかで生きるのに疲れるという方は
自分自身と真っ直ぐに向き合っていきましょう。
「向き合う」というのは、自身の思考や言動を見て、反省するのではありません。
思考や言動をあれこれと判断して、反省していると苦しくなります。
思考や言動をあるようにする私と向き合っていきます。
そこには肯定も否定も判断もありません。
●自覚カウンセリング
自分自身と向き合うことに卓越した自覚カウンセラーがあなたの悩みに一緒に向き合います。ご自身では自覚していない私、自覚していない囚われを一緒に丁寧に向き合ってきます。どのような私も蔑ろにせずに向き合うことで、対処ではなく本質的な解消に踏み出していきませんか。
詳細はこちらをご覧ください 自覚カウンセリング
●自覚基礎コース
ご自身で自覚を実践されていきたい方は、自覚基礎コースをご用意しています。
日常で自覚を実践しながら、定期的な面談で、自覚の精度を上げていきます。
あらゆる囚われから自由になっていきたい方、
本気で自分自身と向き合っていきたい方是非お待ちしております。
詳細はこちらをご覧ください 自覚基礎コース
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